Biostatistics
生物統計学
 
内容
1推定
2検定
3モデル選択
※学内のみの公開です。
演習で使える関数電卓アプリ
【授業概要】
テーマ:統計手法の基礎概念の理解。
ねらい: 自然科学の調査において、観察や実験で得られるデータは、理解したい現象のほんの一部分でしかないことが多 い。例えば、生物の体サイズに対する調査でも、真の正解は、その生物の全個体を測定しなければ得られない。だが、実際には全個体の調査は不可能な場合が多く、一部の個体の測定値から、その生物種に典型的な体サイズを推定する。統計学の役割の1つは、このような推定の妥当性を定量的に評価することである。
 また、自然科学の調査では、複数種の生物群を比較したり、同一の対象に施した複数の処理の効果を比較することも多い。だが、体サイズなどの形質や、実験処理の効果は、雑多な環境要因によってばらつくことが多く、複数の生物群や処理群に差が観察されても、たまたま生じたばらつきに起因する可能性も否めない。その際、観察された差が偶然に生じたものか否か定量的に推定することが、統計学のもう1つの役割である。
 このように統計学は、近代的な自然科学調査では欠かせない予備知識である。本講義では、統計学の基本理論を分かりやすく解説する。適宜演習も行い、主要な統計手法を実践する機会も設ける。
目標:自らが集めたデータ、検証課題に適した統計手法を選択できる能力の習得。
授業の方法:講義のポイントを板書する。図表などは、PowerPointで作成した視覚資料を用いる。適宜、統計手法を自ら計 算する演習も行う。
【学習の方法】
受講のあり方:演習を行う際に必要なので、小型計算機を持参すること(ノートパソコンは不可)。
予習のあり方:統計処理した際に感じた疑問や、前の講義で感じた疑問点を、講義で質問できるように整理しておくこと。
復習のあり方:本講義では、実際の計算手法以上に、基本概念の理解を重視する。そのため、分からないことは次の講義までにできる限り解消しておくこと。
【テキスト】
講義中に配布する資料。
【参考書】
・粕谷英一『生物学を学ぶ人のための統計のはなし:きみにも出せる有意差』文一総合出版
・石居進『生物統計学入門』培風館
Grafen A, Hails R (2002) Modern Statistics for the Life Sciences. Oxford University Press
・石村貞夫『分散分析のはなし』東京図書
【成績評価の方法】
成績評価基準:演習・レポート課題の遂行度と、ペーパー試験の正解率。
方法:演習・レポート(40%),期末試験(60%)での評価。
【その他】
学生へのメッセージ:数学が得意でない学生にも理解できる講義を行う。ただし、適宜演習を行うので、出席しないと単位を与えない。
担当教員の専門分野:進化生態学・動物行動学
【購入を推薦した学生用図書(2006年度)
・ブランド MEBM実践のための統計学的Q&A:国際的医学雑誌の論文を題材にして』篠原出版新社
Clark JS, Gelfand AE “Hierarchical Modelling for the Environmental Sciences” Oxford Univ. Press
Crawley MJ “Statistics: An Introduction Using R” John Wiley
Dobson AJ “An Introduction to Generalised Linear Models” Chapman & Hall/CRC
Faraway JJ “Extending the Linear Model with R” Chapman & Hall/CRC
・舟尾暢男『The R tips』九天社
(2011年度)
・Roff DA『生物学のための計算統計学』共立出版
教養教育 個体群生態学 科学の世界
研究室 動物生態ゼミ 文献講読 農工大ゼミ 社会生物学 参加大会

廣田 忠雄 @ 山形大学 理学部 生物学科 生物多様性大講座