The Evolution of Altruistic Behaviors: Introduction to Sociobiology
情けは人の為なのか:社会生物学入門
 基本は生物学ですが、心理学·社会学·経済学でも研究対象になっている分野なので、一般教養で開講するのが向いていると思います。ですが、2007年度は一般教養の科目は割り当てられなかったので、基礎生物学や大学院向けの講義で開講します。近い将来、他学部の学生にも受講してもらえる機会が得られることを望んでいます。
内容
1行動の遺伝進化
2血縁淘汰
3利己的協力
4互恵行動
5利他的懲罰
6複数レベル淘汰
7血縁者間の対立
  相互監視
. ※学内のみの公開 .
【授業概要】
・テーマ:協力的な行動・社会が進化した要因を、生物学の視点から考察。
・ねらい:人間は高度な言語や学習能力を持ち、文明社会を構築した極めて例外的な生物と言えます。その一方で、様々な遺伝子や生理学的特徴を多くの動物と共有しており、生物の一種であることも事実です。そこで、生物学で提出された一般則を軸に人間社会をとらえ直すことは、重要な試みです。本講義では、生物の社会が進化し、現在も維持されているメカニズムを、進化生態学の観点から考察します。
・目標:人間社会を考える上での視座の拡大。
・授業の方法:PowerPointで作成した資料を用いて講義します。同様の内容の資料も配布しますが、一部空欄になっているので、講義中に書き込んで下さい。
【学習の方法】
・受講のあり方:試験には、配布資料には含まれない内容でも、講義中に発言した内容も出題されるので、適宜ノートも取ってください。
・予習のあり方:予備知識は求めませんが、参考書を読んでおけばより理解が深まると思います。
・復習のあり方:分からないことは、次の講義までに解消しておくことを勧めます。そのためには積極的に質問して下さい。参考書もその助けになると思います。
【テキスト】
講義中に配布する資料。
【参考書】
・デイリー M人が人を殺すとき』新思索社
・長谷川寿一進化と人間行動』東京大学出版会
・松田裕之『環境生態学序説』共立出版
・酒井聡樹生き物の進化ゲーム』共立出版
・トリヴァース RL『生物の社会進化』産業図書
【成績評価の方法】
成績評価基準:ペーパー試験の正解率。
方法:中間試験(50%)と期末試験(50%)の評価を総合。
【その他】
学生へのメッセージ:生物を学んでいない学生にも理解できる講義を行います。ただし、参考書にも記載されていない最新の研究成果についても触れますので、出席しないと単位を取得できないと思います。
担当教員の専門分野:進化生態学・動物行動学
【購入を推薦した学生用図書(2006年度)
・ドガトキン L『吸血コウモリは恩を忘れない:動物の協力行動から人が学べること』草思社
・ドーキンス R『利己的な遺伝子 <増補新装版>』紀伊國屋書店
・長谷川真理子行動·生態の進化』岩波書店
・伊藤嘉昭『新版 動物の社会:社会生物学·行動生態学入門』東海大学出版会
Nowak MA “Evolutionary Dynamics: Exploring the Equations of Life” Harvard Univ. Press
・ソーンヒル R人はなぜレイプするのか:進化生物学が解き明かす』青灯社
(2011年度)
・バーニー D『動物生態大図鑑』東京書籍
・パナフィユー J『骨から見る生物の進化』河出書房新社
・ホライス HR『眠れなくなる進化論の話』技術評論社
・センソン P『見せびらかすイルカ、おいしそうなアリ』飛鳥新社
引用文献
講義中に引用した文献のリストです。
一部、日本語解説 もあります。
開講年度
東海大学2001~2005
東京農工大学2002
一橋大学2005
専修大学2005
東京学芸大学2005
山形大学2006
横浜市立大学2006
 
個体群生態学 生物統計学 科学の世界
研究室 動物生態ゼミ 文献講読 農工大ゼミ 社会生物学 参加大会

廣田 忠雄 @ 山形大学 理学部 生物学科 生物多様性大講座