山形大学理学部・アイスコアサイエンスクラスター


トピックス

南極内陸の積雪は過去5000年間で長期的に減少し、 産業革命期から顕著に増加 〜南極ドームふじ地域の氷床コアから解明〜(共同プレスリリース 2023/2/22)
南極ドームふじ地域の詳細な基盤地形を解明〜100万年超のアイスコア掘削に向けて〜(共同プレスリリース 2022/10/20)
第64次日本南極地域観測隊に山形大学理学部出身・当研究クラスター所属の江刺和音さん(えさしなお、女性、名古屋大学大学院)が参加します
北極域研究加速プロジェクト(ArCS II:Arctic Challenge for Sustainability II、文部科学省環境技術等研究開発推進事業費補助金事業)が進行中です。当研究クラスター所属学生と出身学生もプロジェクトに参加しています
ドームふじアイスコアコンソーシアム:第3期南極ドームふじ氷床掘削計画が進行中です。当研究クラスター所属学生と出身学生もプロジェクトに参加しています
博士前期課程女子学生が日本雪氷学会「井上フィールド科学研究基金・海外フィールド調査」に採択されました
博士前期課程女子学生がヒマラヤ・トランバウ氷河掘削に参加しました
博士前期課程女子学生が北海道大学・国際南極大学カリキュラム・スイスアルプス氷河実習に参加しました
南極ドームふじアイスコアによるエアロゾル変動に関する研究成果(共同プレスリリース)
グリーンランドSEDomeアイスコアによる大気汚染エアロゾルに関する研究成果(共同プレスリリース)
南極ドームふじアイスコアによる気候変動に関する研究成果(共同プレスリリース)


南極や北極の陸地は太古の昔から不断に降り積もった氷(氷床)で覆われています。氷床をドリルで掘削して得た氷の柱状試料をアイスコアと呼びます。上の写真は南極ドームふじ基地で掘削されたアイスコア(直径約10cm)です。アイスコアは昔の地球の空気や塵を閉じ込めているため、地球の気候・環境のタイムカプセルと言えます。アイスコアを用いて過去の地球の姿を描き出す理学がアイスコアサイエンスです。

極地アイスコアによる気候・環境復元に関する研究

南極、北極、山岳氷河等で採取したアイスコア(氷河・氷床を深く掘って得た柱状の氷試料)を化学分析し、気候・環境変動を解析しています。南極コアからは過去100万年の気候変動、北極コアからは北半球環境変動、山岳氷河コアからは雪氷汚染によるアルベド変動の解明を目指しています。南極観測隊、グリーンランド調査隊、ヒマラヤ調査隊等により得られた試料を用います。国立極地研究所、北海道大学低温科学研究所、名古屋大学環境学研究科と共同で進めている我が国の先進的プロジェクト研究であり、大学院生も研究所の共同研究員として活躍してもらっています(履歴書に記載できるキャリアとなります)。大学院生を南極、グリーンランド、ヒマラヤ等に派遣することもあります。

大気エアロゾルによる環境変動解析に関する研究

エアロゾルや積雪の物理・化学分析を行い、黄砂などの風送塵や放射性物質の輸送を解析しています。雪面に積もったエアロゾル量と雪面アルベド(太陽光反射率)との関係から雪氷汚染と雪氷融解との関連性(アイスアルベドフィードバック)なども調べています。学生に大気海洋観測補助員として海洋地球観測船「みらい」や地球深部探査船「ちきゅう」の研究航海に参加してもらうこともあります。

キーワード

気候変動、物質循環、北極、南極、ヒマラヤ、アイスコア、エアロゾル、アルベド、金属分析、同位体分析、雪氷化学、大気化学、地球化学

メンバー

鈴木利孝(山形大学学術研究院・教授、クラスター代表)、門叶冬樹(山形大学学術研究院・教授、山形大学高感度加速器質量分析センター・センター長)、方青(山形大学学術研究院・教授、データサイエンス領域)、飯塚芳徳(北海道大学低温科学研究所・准教授)、的場澄人(北海道大学低温科学研究所・助教)、藤田耕史(名古屋大学環境学研究科・教授)、植村立(名古屋大学環境学研究科・准教授)、川村賢二(国立極地研究所・准教授)

関連科目

地球科学I(大気・海洋・気候変動)、地球科学II(大気・水圏科学)、共通地球科学実験(大気・雪氷)、物質循環科学I、物質循環科学IV、物質循環科学演習、地球科学文献購読、卒業研究、物質循環科学特論、大気雪氷科学特論、理学特別研究、理学特別演習、特別演習、特別計画研究、特別実験、研究計画、論文計画

卒業研究について

卒業研究はデータ解析や文献調査が主となります。

大学院について

大学院では極地雪氷試料の化学分析等をとおして研究を進めます。運と実力があれば極地フィールドに行ける可能性もあります。本学大学院理工学研究科への進学のほか、北海道大学大学院環境科学院地球圏科学専攻、名古屋大学大学院環境学研究科地球環境学専攻、総合研究大学院大学複合科学研究科極域科学専攻への進学にも適しており進学実績もあります。本学大学院に籍を置き特別研究派遣学生として他大学院・研究所等で研究を進めることもあります。

リンク

鈴木利孝研究室レジュメ(pdf)
山形大学研究者情報
researchmap・・・鈴木利孝の研究者情報
ResearchGate・・・Scientific Profile of Toshitaka Suzuki
山形大学高感度加速器質量分析センター
北海道大学低温科学研究所
名古屋大学大学院環境学研究科・雪氷圏研究グループ
国立極地研究所
ドームふじアイスコアコンソーシアム
GRAntarctic:文部科学省 科学研究費助成事業 新学術領域研究『熱-水-物質の巨大リザーバ 全球環境変動を駆動する南大洋・南極氷床』
ArCS II:文部科学省環境技術等研究開発推進事業費補助金事業『北極域研究加速プロジェクト』