物性とはなんでしょう?

物性とは文字通り、物の性質のことです。物性理論とは、物の性質を理論的に理解しようという学問です。

例えば、なぜこの物質は磁石にくっつくのか?とか、なぜこの物質には電気が流れるのか?超伝導になるのはなぜか?を考えるのです。

金属に電気が流れたり磁石にくっついたりしても、今や不思議だと思う人はいません。でも、ゴムやビニール、陶器のような物が磁石になったり電気が流れた り、果ては超伝導(電気抵抗がなくなる現象)になったりしたら、なぜだろう?、と思いませんか?

そんな、なぜ? を考えていくと、実は今までの ”常識” が使えなかったり、”この理論には限界があるな” と薄々分かっていながら使い続けてきた理論がやはり使えなくなっていた、という現状が見えてきました。

例えば、ノーベル賞を取った、高温超伝導、と言われる現象があります。銅の鋳物がこれまでの常識を遙かに超えた高温で超伝導になるのですが、発見から20 年以上たった今も、誰もが納得できる理論はできあがっていません。

これまでの常識を打ち破り、限界を超えた理論が必要になっているのです。

理科系人間にとって、こんな混沌とした状況ほど愉快な物はありません。新しい理論を構築するチャンスがみんなにあるのです。




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