山形大学認定 蔵王樹氷火山総合研究会

Research Institute for Ice Monsters and Volcanoes of Zao

ジオ調査室

東日本大震災のような巨大地震の後は、その付近の火山活動が活発化すると言われており、特に蔵王を含む東北地方の活火山については、現在の状況を、そのバックグラウンドを踏まえた上で十分把握しておくことが急務となっています。

蔵王山に関しては、2013年1月から火山性微動が断続的に観測されており、今後の活動を注視すべき火山の一つです。本調査室では、蔵王山や周辺地域について総合的に調査します。具体的には以下を目標とします。

  1. 蔵王山などの活火山について、多角的な方法を用い、噴火の歴史、マグマの変遷、地下構造を解明する。
  2. 活火山の基盤を成す深成岩体について、その地質・岩石学的特徴を解明する。

得られた成果を一般市民に発信すると共に、防災にも役立てていきます。

蔵王山の活動概要

蔵王火山は、東北地方の中で噴火記録が最多の活火山です。その活動は約100万年前から現在まで続いています。現在の主火口は御釜ですが、この位置に火口ができたのは約800年前と考えられています。それ以降、この火口を噴火口とする噴火を繰り返してきました。
最も新しい噴火は1894~97年に発生しています。この時は、断続的に複数回の水蒸気噴火が発生し、降灰、噴石などをもたらしました。噴火と同時に湖水が溢れて火山泥流も発生し、濁川を流下しました。なお、この期間中で最も激しい噴火が起こった1895年9月27日には、マグマ水蒸気噴火も発生した可能性があります。

蔵王山の火山被害想定、ハザードマップ、最近の状況

蔵王山 火山被害想定図は「山形県のホームページ」の以下のURLで閲覧できます。
蔵王山 火山被害想定図: https://www.pref.yamagata.jp/180010/bosai/kochibou/bousaijouhou/fuusuidosha/kazan/zaou/zaozan-hazardmap2015.html

蔵王山火山防災マップ(山形版)は「山形市のホームページ」の以下のURLで閲覧できます。
蔵王山火山防災マップ:(山形版) http://www.city.yamagata-yamagata.lg.jp/kakuka/somu/bousai/sogo/map/zaozankazanbousaimap.html

蔵王山火山防災マップ(宮城版)は「宮城県のホームページ」の以下のURLで閲覧できます。
蔵王山火山防災マップ:(宮城版) https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/kikitaisaku/zaozanmap-170118.html

蔵王山の最近の状況については、「気象庁ホームページ」の以下のURLをご覧ください。 
火山活動解説資料(蔵王山):
http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/monthly_vact_vol.php?id=212
蔵王山の火山観測データ:
http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/open-data/open-data.php?id=212

なお、全国の火山の噴火警報・予報は、「気象庁ホームページ」 の以下のURLに掲載されています。
噴火警報・予報: http://www.jma.go.jp/jp/volcano/

研究成果

活動状況は成果でご覧下さい.