地球科学クラスターの教員が協同して行っているプロジェクトを紹介します.これらのほかに教員個別の研究テーマがあります.
参加教員 | 研究内容 | |
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Jordan, R.W. 教授 伴 雅雄 教授 |
大学間協定を締結しているサラマンカ大学と国際共同研究を行っています.ジョルダン教授のグループは微古生物を用いた海洋環境の変動史の研究を,伴教授のグループはスペインの火山の物質学的研究を行っています.サラマンカ大学の研究者来学時,および大学院生派遣の際には共同でセミナーを開催して研究成果を共有し,双方の大学内に研究成果の進展を広めています. この数年,ジョルダン教授のグループはサラマンカ大学グループの代表と共同して国際学会でのセッションの運営を行い,これまでの共同研究を発展させたものについての模索も行っています.伴教授のグループは,スペインの火山El Hierroや蔵王山を対象とした共同研究を進めてきました。現在は,蔵王山についての共同研究を進めると共にスペインの火山El Hoyazoを対象にした研究も進めています. 研究成果の例:Yuki Nishi, Masao Ban, Mirai Takebe, Antonio M. Álvarez-Valero, Teruki Oikawa and Seiko Yamasaki (2019) Structure of the shallow magma chamber of the active volcano Mt. Zao, NE Japan: Implications for its eruptive time scales, Journal of Volcanology and Geothermal Research, 371, 137-161, doi.org/10.1016/j.jvolgeores.2019.01.003,Abstract |
参加教員 | 研究内容 | |
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常松佳恵 准教授 伴 雅雄 教授 |
東北日本の南部で噴火が危ぶまれている蔵王山,吾妻山について,噴火災害予測のための基礎研究を共同で行っています.特に,新しい噴火によってもたらされた噴石についての研究や,過去の火山性泥流の研究に力を入れています. |
参加教員 | 研究内容 | |
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常松佳恵 准教授 本山 功 准教授 |
火山災害の中でも多くの死傷者を出してきた噴石.火山学の分野では火山岩塊や火山弾と呼ばれますが,その飛行メカニズムを解明して数値モデルを開発し,防災に役立てていくための研究を行っています.最近はポリバケツの中に液体窒素を封入して爆発を起こし,爆発によって放出される岩塊の3Dモデル(模型)の飛行軌道を観測する実験を行っています.この実験では模型の運動をハイスピードカメラやドローンを用いて観測しています.
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参加教員 | 研究内容 | |
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伴 雅雄 教授 岩田尚能 准教授 |
東北地方に分布する第四紀火山の形成史を,火山地質(伴),岩石学(伴),K-Ar年代測定(岩田)で確立しようとする研究を行っています.南蔵王火山や西吾妻火山群を対象とした研究が進行中です. |